| ・マンション建替事業 | ・ザ・コスギタワー | |
| ・フェイバリッチタワー品川 | ・ブランクレア代々木公園 |
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心地よいと感じる空間を贅沢に。 その発想がグッドデザインへ |
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| グッドデザイン賞という評価。 | ||
| 誕生の背景にあったのは、コンパクト大戦争。 | ||
| 若い女性の心をつかめを合言葉に。 | ||
| キッチン中心とバスルーム中心でいく。 | ||
| 心地よさを追求すると、もっと違った可能性がある。 |
| 心地よさとは何か――。哲学的命題ともいえるこの問いかけから始まったのが『ブランクレア代々木公園』のプロジェクト。 試行錯誤の末に見出した“解”は、 単なるスペックの追求ではなく、自分らしいライフスタイルにこだわる都市生活者にとって、一番大切な時間と空間を、最高のクオリティで提供すること。 様々な試行錯誤は、グッドデザイン賞という、思わぬ成果も生んだ。 | ![]() |
| 集合住宅のデザインが、グッドデザイン賞を受賞することは稀である。数少ない受賞例を見ると、その評価は外観の良さや植栽計画の素晴らしさといった理由に集中している。 ところが『ブランクレア代々木公園』は、これまでにない住まいづくりのコンセプトが評価の対象になった。 “キッチン中心主義”と“バスルーム中心主義”がそれである。この2つの視点の根底にあるのは、「住まいをデザインする」だけでなく「暮らし方をデザインする」という発想だった。 | |
| プロジェクトがまったく新しい発想に行き着いた背景には、その当時の市場環境が大きく関わっていた。「その頃、資産デフレによって都心部の地価は下落し、企業のリストラなどで、それまで放出されることのなかった都心部の一等地が市場に出回っていました。そこに各社が1LDK、2LDKに絞ったコンパクトマンションを開発し、熾烈な競争が行われていたのです」。プロジェクトリーダーを務めた井上宏二はそう語る。 その終盤戦ともいえる、2002年の終わり頃に計画されたのが『ブランクレア代々木公園』である。場所は渋谷区富ヶ谷。 渋谷まで歩けるロケーションは、住宅地としてまたとない好立地。唯一難を言えば、井の頭通りと山の手通りが交差する、少しばかりの喧騒感だろう。 ただ渋谷に近く、背後には代々木公園の緑もあって申し分ない。問題は、コンパクト大戦争を勝ち抜くだけの商品性をいかに打ち出すか。その一点にあったといっても過言ではありません。 |
![]() グッドデザイン賞 |
| 何度も街を見に行ったという井上はこう語る。「若い女性の単身者が非常に多いという印象でした。 OLだけではなく、フリーランス志向の女性、例えばデザイナーなどの自由業やマスコミ関係の女性など、時代のトレンドに敏感な人が多い雰囲気で、こうした方々に絞ればいける。そう直感しました」。 問題は、そうした女性らを惹きつけるものは何か。それを見極めることだった。 住まいづくりのプロとして豊富なキャリアを持つとはいえ、若い女性の心をつかむとなると勝手が違う。 議論をいくら重ねても、妙案はなかなか浮かばなかった。そんなとき、プロジェクトメンバーの一人がキャッチした情報がF・O・B・HOMES(フォブ・ホームズ)という会社の存在だった。 雑貨をはじめ衣食住にわたって快適な暮らしを提案する同社は、文字通り救いの女神だった。「ショップに行くと、若い女性客が非常に多い。しかも、もともと想定したような、時代の先端をいくような客も多い。 F・O・B・HOMESと組めば、面白いことができるんじゃないか。真っ白い外観、打ちっぱなしのコンクリートといったすっきりした雰囲気のマンションをイメージしていましたから、きっといいコラボレーションになる。 そんな思いを強めました」。 |
![]() ブランクレア代々木公園 |
| F・O・B・HOMES自身も、もともとは“気持ちのいい雑貨”づくりからスタートし、住まいづくりにもその感覚を生かすことを考えていた。 話はとんとん拍子にすすみ、方向性も固まっていく。それが“キッチン中心主義”“バスルーム中心主義“のコンセプトだった。 「人間がリラックスして心地よく感じるのは、この二つなんじゃないか。そんな発想です。 これまでの分譲マンションでは、お世辞にもいい場所とはいえないスペースに追いやられているけれど、キッチンとバスルームは大切な空間。ならば、最も条件のいい南側に、できるだけ上質にしつらえたらどうか。 そこから生まれたアイデアです」。そこで、キッチンはオールステンレス、広さも4畳程度と通常より約1畳のゆとりを持たせた。バスルームは露天風呂感覚が楽しめるビューバスで、1.4m×1.6mのゆったりサイズ。 洗面室と合わせて5.5畳と、ほぼ一部屋分の広さを確保したのだ。 | ![]() ブランクレア代々木公園 リビングルーム |
| 井上はこのプロジェクトを通じて、住まいづくりの可能性の奥深さを改めて実感したという。 「キッチンやバスルームは若い女性だけではなく、誰でも同じように気持ちよく感じるはずですよね。 だったら、これまでのようにいかにレイアウトするかに苦慮するだけではなく、いかに気持ちのいい空間にするかという発想が大切だと思うんです。 そんな住まいづくりであれば、誰にでもアピールできる。住まいでこだわる場所は人それぞれ。でも、それぞれが気持ちいいと感じる空間を大切につくっていくと、これまでにないマンションがきっとできるはずです。 住まいで大切なのは何か。心地よさって何か。もっともっと追求していきたいですね」。 |






